2018年8月25日(土)晴れ、8名参加
山口県立きらら浜自然観察公園の勉強会と観察会
パークレンジャーさん講義「干潟の底生生物について」、冷房の利いたレクチャールームで受講。
野鳥観察は渡りをしなかった冬鳥のアカハジロなど&微笑ましいカイツブリ親子。満潮でシギ・チドリが少ないが残念でしたが、クロヘラツラサギ保護ゲージ建設中を遠望し満足ました。
自然観察公園の方々に半日お世話になり、大変ありがとう御座いました。
*山口県立きらら浜自然観察公園《渡り鳥の交差点》
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ビジターセンター外観 |
山口湾・椹野川河口、周防大橋下流から上流を望む |
Ⅰ、勉強会「干潟の底生生物について」:レクチヤーホ-ル(ビジターセンター内)
この時期にシギ・チドリなどの野鳥が捕食する干潟、貝・カニ・ゴカイ・トビハゼ・水生昆虫など生息し、生物遺体や微生物の死骸や排泄物で堆積したデトリタスも貴重な食物です。
干潟とは、干潮(海の潮が引く)時に地表が現れ、満潮(潮が満ちる)時に海面に覆われます。
河口、前浜、潟湖など干潟の形状があり、近接する土路川(どろいしがわ)は河口干潟です。
干潟の底生生物について |
干潟とは |
・干潟の違いなど
底質・塩分濃度・ヨシ原の有無などにより生態が異なる。砂質を好むコメツキガニ、泥土を好むヤマトガニ・シオマネキなどが生息しています。
水質が良いので7~8月の大潮の干潮にはカブトガニが現れた事もあります。
干潟調査は干潟9ポイントで実施、8月と11月の年2回にフルイで生物分類し、深さはホウロクシギの嘴(くちばし)の15cmをスコップで掘る。
干潟の違い |
干潟調査について |
・野鳥の捕食形態
捕食は丸呑みが原則。嘴の形状が尖った(曲がった)り、平らだったりで食物が大きく異なっています、嘴を左右に振る・待ち伏せ・歩きまわる・足を振動さす・小石をひっくり返すなど様々です。
歩きまわりカニを捕食、嘴を振り回し胴体、後に分離した足を食べる |
足を振動させ、驚いて出た小魚を食べる |
平たいヘラ(嘴)を左右振り、土中の餌を食べる |
小石を転がし、カニやゴカイを食べる |
きららら浜の食物連鎖の頂点、渡り鳥を狙う留鳥 |
Ⅱ、観察ホール(ビジターセンター内)
冷房の利いた室内、備え付けのスコープ(野鳥観察用望遠鏡)で野鳥観察、野鳥の本を読んだり展示のカニ・魚類を眺めたり。汽水域の石垣にアオサギが木陰でお休みしているのを発見、マイスコープに写真機をセットしてパチリ、熱いのであまり外に出たくない雰囲気でした。
案内板 |
内部、窓外は干潟 |
ミニ水族館 |
アオサギ、日陰でお休み(汽水域の石垣) |
子育てするカイツブリ、案内板掲示 |
Ⅲ、野鳥観察会
何かの野鳥が居そうとバーダーの変な血が騒ぎ飲料水を購入して出発、目の前の淡水池にアカハジロ、他にホシハジロ・ヒドリガモ・ヨシガモなど帰りそびれた冬鳥(カモ類)が居ました。おまけにカイツブリの親が子に餌を与えたり、お腹の太った子を親が背中に乗せて泳ぐのを楽しみました。
土路石川(どろいしがわ)の河口は満潮(地面が見えないので捕食出来ない)でシギ・チドリは居ない、ヨシ原と干潟の間の観察路で探鳥。何時もは煩いセッカの鳴き声も無く、数羽のツバメが飛ぶのみで気温・湿度が高いからでしょうか。
クロツラヘラサギ保護ゲージが干潟の汽水性植物池側に建設中、サントリー世界愛鳥基金の助成ありがとうございます。世界では約4千羽が朝鮮半島の非武装地帯に生息し、日本には九州を中心に冬期に渡ってきます、山口県では10年前の数羽から今冬は37羽が飛来しました、環境が良く餌が豊富な状態が長く続く事を願っています。
【探鳥会で観察した野鳥 18種】
アオアシシギ、ハシボソガラス、ソリハシシギ、アオサギ、ダイサギ、カワウ、ミサゴ、キジバト、キアシシギ、アカハジロ、ホシハジロ、カルガモ、ヒドリガモ、カイツブリ(親子)、ヨシガモ、ツバメ、ヒヨドリ、ハクセキレイ
*例会終了後に何時もの淡水池・東屋で昼食、鮮やかな色のカワセミに飛んで頂きました
案内板 |
アカハジロ♂ |
カイツブリの親子、親が小魚を子に与える |
同上、子を背中に乗せて運ぶ親 |
建設中のクロヘラツラサギ保護ゲージ、サントリー世界愛鳥基金の助成 |
Ⅲその他、付近の情報
山口ゆめ花博 |
道の駅 きらら あじす |
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