2018年3月18日(日)晴れ・曇り、14名参加
案内人:須佐地域史跡案内ボランティアガイドの会
史都萩を愛する会 第67回例会(須佐・現地講習会)
萩市須佐歴史民俗資料館「みこと館」、古地図で歩く須佐のまち、ホルンフェルスなど
須佐地域史跡案内ボランティアガイドの会の貴重な資料・ご案内を頂き、萩市須佐の歴史と北長門海岸の自然などを満喫しました。
萩藩永代家老益田氏を中心にした歴史、須佐川の洪水などの自然との闘い、萩ジオパーク構想の須佐ホルンフェルスと山海の珍味の昼食など、有意義な一日を楽しませて頂き大変ありがとうございました。
下段(3、4)の「須佐おたからマップ」 萩まち歩きマップPDFなど萩情報があります
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須佐地域史跡案内ボランティアの会 「資料」 |
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同上、須佐の古地図(現在の鉄道と道路を加えて分りやすく) |
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須佐おたからマップ(表) |
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同上(ウラ) |
* 現地講習会行程 (例 : マイクロバス移動 ⇒ 、徒歩 ~ )
萩市役所P 9:00 ⇒ 9:35 萩市立須佐民俗資料館「みこと館」9:39/45~R191号地下道10:09~笠松神社10:10/18~R191号地下道10:21~石州街道合流(仏坂道)10:22~育英館跡10:26/31~紹孝寺10:34/38~須佐川・虹橋10:38~手塚猛昌生誕地10:43~市立図書館まなぼう館10:51~松崎八幡宮10:52/11:03~石碑11:03~土蔵の家前11:05~大薀寺・益田氏菩提寺11:07/24~大谷家しだれ赤松11:27/29~悠然亭跡11:34/43・(現、萩市須佐総合事務所・萩市災害復興局)11:43 ⇒ 11:45 須佐民俗資料館「みこと館」前⇒ 11:52 昼食・須佐湾エコロジーキャンプ場12:57 ⇒ 13:01 須佐川左岸河口~豪雨災害説明・聖岩13:02/08~益田家墓所・須佐港眺望13:09/36~須佐川左岸河口 13:38 ⇒ 13:46 ホルンフェルス無料駐車場・つわぶきの館前~須佐ホルンフェルス13:48/14:45~つわぶきの館(お土産)14:45/49~ホルンフェルス無料駐車場15:00 ⇒ 萩市役所P 15:33
☒午前中の現地講習会
萩市役所Pをスタート(ゴール)、R191号で萩市須佐の萩市須佐歴史民俗資料館「みこと館」へ。
須佐地域史跡案内ボランティアガイドの会のご奉仕で、益田氏と須佐の歴史を資料や現地で案内して頂きました。
Ⅰ、マイクロバス往路(復路は省略、バスの振動が心良く疲れて眠っていました)
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旧旭村のマイクロバス、元気に走ってくれました |
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萩市役所の玄関前出発 |
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萩市宇田郷海岸、サーファーがいました |
Ⅱ、萩市須佐歴史民俗資料館「みこと館」
益田氏の先祖の御神本氏(みかもとし)は平安時代・中世からの家柄で、島根県西部の益田地域を勢力としていました、「益田家文書」は古からの出来事を記録する立派な家系です。
*展示概要
益田氏は萩藩永代家老で一万二千余石、須佐市中細見図、松下村塾と育英館、四境戦争など。
須佐出身の久原房之助「実業家」、手塚猛昌「日本の時刻表の父」、大塚均「切手デザイン」など。
須佐ホルンフェルスなどの萩ジオパーク構想(日本ジオパーク認定申請中)の紹介など。
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萩市須佐歴史民俗資料館 |
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同上、講習会風景(展示室は撮影禁止) |
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同上、萩ジオパーク構想 |
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同上、須佐地域豪雨 平成25年7月28日 |
Ⅲ、古地図で歩く須佐(下段、須佐おたからマップ部分)
須佐の絵図「須佐市中細見図」、当該HPの上から2番目に加工掲載していますのでご覧ください
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須佐おたからマップ(部分) |
・萩市須佐歴史民俗資料館「みこと館」を徒歩で出発
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R191号、JR山陰本線を望む |
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益田館前 |
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須佐地域豪雨災害の痕跡、下はR191号須佐トンネル北口 |
・笠松神社(かさまつじんじゃ)
禁門の変で犠牲になった益田右衛門介(親施)公を祀る、切腹された周南市毛利町(毛利マンションそば)に石碑が立っています。
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笠松神社 |
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同上 |
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同上 |
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苔生した石碑 |
・育英館跡(いくえいかんあと)
松陰先生の松下村塾(しょうかそんじゅく)と交流、益田氏の文武両道の郷校で幕末に多くの人々が活躍しました。
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案内板 |
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講習会風景 |
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現在は、育英小学校 |
・紹孝寺(しょうこうじ)
須佐川左岸にある曹洞宗の寺院、水害に何度も会いましたが「大内氏の大内菱」が本堂にあります、墓地には大きくて立派なお墓もあります。
昔は川原地蔵様に柳の一枝を提げて、寺前の虹橋を渡ってお参りした大勢の方々がいらっしゃったそうです。
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案内板 |
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大内氏の大内菱 |
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立派なお墓 |
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柳参りの川原地蔵様 |
・須佐川周辺
「日本の時刻表の父」手塚猛昌生誕地、TVで話題になった「24時間開館」萩市立須佐図書館まなぼう館前など散策しました。
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須佐川の虹橋、歴史の街を望む |
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「日本の時刻表の父」 手塚猛昌生誕地 |
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24時間開館 図書館 |
・松崎八幡宮(まつざきはちまんぐう)
宇佐八幡宮から勧進、須佐之男命を祀った須佐神社は地名の謂れと伝えられています。
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案内板 |
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石燈籠 |
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左:天神様 正面:松崎八幡宮 |
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須佐神社、須佐之男命 お祀つり |
・大薀寺(だいおんじ)
益田氏の菩提寺で菊の御紋が山門にあります、「禁門の変」で犠牲になった益田右衛門介(親施)公の御遺体帰還時は門を新たに造りお迎えしました。
画聖雪舟の流れをくむ弟子の作品と伝えられる庭園、梅の木の上部から松が生え根元には竹が茂る目出たい事です。お寺さまから美味しいお茶(二服)を頂き心豊かに庭園を眺めました、大変ありがとうございました。
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お寺縁起 |
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山門 |
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お墨付き |
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庭園 |
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梅の木に、上部に松、根元に竹 |
・大谷家の「しだれ赤松」
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大谷家 |
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しだれ赤松 |
・悠然亭(ゆうぜんてい)
久保久昴氏の庭に舟を浮かべる池がある大邸宅。現在は萩市須佐総合事務所があり、須佐豪雨災害復旧の萩市災害復興局が置かれています。
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悠然亭記念碑 |
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現地講習 |
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往時の写真、池で川舟遊び |
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萩市須佐総合事務所(萩市災害復興局の看板) |
☒午後の現地講習会
昼食を須佐湾エコロジーキャンプ場で摂り、須佐川左岸河口の益田家墓所など、須佐ホルンフェルスを見学、お土産を購入して萩市役所Pに全員無事に到着しました、引率の方お疲れ様でした。
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須佐おたからマップ(部分) |
Ⅳ、昼食(須佐湾エコロジーキャンプ場)
須佐湾を眺望する食事処で昼食、古代米を模した赤飯とサザエなど海産物、後から出た亀の手入りの味噌汁はとても美味しくて、証拠写真を撮り忘れてしまいました。
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案内板 |
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古代米を模した赤飯、角のあるサザエ、亀の手味噌汁(写真無)など |
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日本海 |
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テラスから高山(こうやま)山頂の磁石石(じしゃくいし)を望む |
Ⅴ、須佐川左岸河口の豪雨災害&柿本人麿伝説と、益田家墓所&須佐湾(港)の昔話。
・須佐川左岸河口、古の須佐豪雨災害と柿本人麿(かきのもとひとまろ)伝説
益田氏は現在の島根県益田市に割拠した名家で、中世から「益田家文書」で貴重な記を残されています。新たな領地の須佐の地でも記録を残すも、後世の我々は教訓に至らず平成25年(2013)に大水害をうけて仕舞いました。
聖岩(ひじりいわ)は歌聖 柿本人麿「万葉集歌人」が座ったと伝えられています。晩年に流人として長門国にいらっしゃり、柿本神社(人麿、人麻呂、人丸社など色々の記述)は全国的にも多くあり、貴重な絵巻物なども現存している社もあります。
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文政4年(1821)豪雨災害、古地図で説明中 |
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聖岩、須佐川左岸に突き出た川中の岩 |
・益田家墓所(ますだけぼしょ)
関ヶ原後に益田から移動した益田家二十代(須佐初代)元祥の墓(五輪塔)など約30基、須佐湾を見下ろし遠くの益田(現、島根県益田市)を見詰めている様です。
今回は観られませんでしたが、須佐川左岸河口に益田から移設した室町時代「おとうのはな法筐院塔」があるそうです。
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案内板 |
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路傍の見事な法筐院塔、江戸時代の疫病祓い |
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須佐初代、元祥の墓 |
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お墓群 |
・須佐湾(港)の昔話
元寇や江戸時代の明船打払い、バルチック艦隊のロシア兵33名を救助して帰国させる善行。引き上げ船の興安丸は第一船が須佐港入港、以降は仙崎港(山口県長門市)にまわる事など。
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益田家墓所から、須佐港を望む |
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同上、昭和2年(1927)の写真説明。 現在は緑屋根の漁民アパート |
Ⅵ、須佐ホルンフェルスなど
無料駐車場から遊歩道を往復、岩の上には海苔や貝などが見受けられ、海上には萩市見島や須佐湾遊覧船が浮かんでいました。
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須佐おたからマップ(部分) |
・須佐ホルンフェルス
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遊歩道から、須佐ホルンフェルスを望む |
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須佐ホルンフェルス |
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同上 |
・須佐ホルンフェルスからの眺望
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見島は約60㎞沖の水平線上、目で見えてもカメラには写りません |
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「須佐湾遊覧船」 須佐ホルンフェルス、屏風岩、海食洞など巡り |
・須佐ホルンフェルス無料駐車場
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つわぶきの館、地元お土産購入 |
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地学の勉強中、若き学者達 |
◎参考の本
・萩市須佐歴史民俗資料館(みこと館)で購入
「毛利藩の永代家老 益田氏と須佐」 A5判、P211、萩市須佐公民館
「幕末志士の学び舎 須佐育英館」 A5判、P129、須佐町教育委員会
「地学の里 須佐町の地質」 A5判、P102、須佐町教育委員会
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益田氏と須佐 |
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須佐育英館 |
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須佐町の地質 |
・グラントワ(島根県立石見美術館)で購入
「戦乱と交易の中世 石見の戦国武将」 A4判、P239、島根県立石見美術館
「中世益田ものがたり」 A5判、P163、益田市教育委員会
「柿本人麻呂の栄光と悲劇」 B5判、P162、山陰文藝協会
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石見の戦国武将 |
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中世益田ものがたり |
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柿本人麻呂の栄光と悲劇
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